体が小さい子のサポートをするニシトレです!
今回は身長が伸びる仕組みについて解説していきます。
これは僕が成長期に知っておきたかった知識になります。
僕は身長163cmで中学2年生でピタッと身長の伸びは止まりました。
一気に伸びる成長スパートはなく、ずっと体が小さいままで悔しい思いばかりしていました。
パーソナルトレーナーになり体の仕組みや栄養のことを学べば学ぶほど成長期の過ごし方は大切だなと実感します。
同じように悔しい思いをしている子を一人でも減らしたい。
そんな思いで活動しています。
さて、今回は身長が伸びない原因についてわかりやすく解説していきます。
体を大きくするために食べているのになにも変化がないのは辛いですよね。
もしかしたら、それは「相対的エネルギー不足」かもしれません。
そこでこの記事では、相対的エネルギー不足について焦点を当てて解説していきます。
いきなり、難しそうな言葉が出てきましたがご安心を。
わかりやすく解説していきますので、最後までお読みください。
見落とされがちな相対的エネルギー不足
簡単に言うと、動いている量の割に摂取エネルギーが少ない状態のことになります。
要はたくさん食べていたとしてもそれ以上に運動量が多く、消費してししまっているという状態です。
(シンプルに摂取エネルギーーが思ったより少ない場合もあります)
「相対的エネルギー不足」と言う言葉は聞きなれないかと思いますが、2023年に国際オリンピック委員会のコンセンサスステートメントで声明が出されています。
エネルギー不足の状態が続くと様々な問題が起こる可能性が高くなるため、アスリートにとっては重要なことですよという注意喚起をオリンピック委員会が言っていると思っていただければいいかと思います。
では、なぜエネルギー不足が続くと身長が伸びないのでしょうか?
身長を伸ばすための骨に栄養が回ってこない
人間は食べたものからエネルギーを作り出し、生命の維持や運動、体を成長させたりしています。
生命の維持とは、心臓や脳を働かせたり、内臓を動かすことです。
ここのエネルギーはカットできません。
生命維持に使われ余ったエネルギーが運動や骨の成長分として回ってくるわけですね。
しかし、ここで問題があります。
骨の成長よりも運動に優先的にエネルギーが分配されてしまうということですね。
運動量が多ければ多いほど、当然運動のため(筋肉を動かす)にエネルギーを使用してしまいます。
運動量が多く、かつ食べる量も少ないと骨に栄養が回ってこないということになります。
これが、食べているのに身長が伸びない(体が大きくならない)原因になります。
具体的な対策は?
まずは運動量を減らす必要があります。
ここは日本においては非常に難しいポイントになります。
チーム練習時間が長かったり、いくつものスクールを掛け持ちする子がとても多いからです。
技術を伸ばすためにたくさん練習する、というのはとてもわかりますが身長は成長期にしか伸びません。
海外では長時間練習することがほぼなく、短時間で練習が終わることが当たり前です。
しかし、日本の慣習として長くやること、量をこなすことが正義というものがまだまだ根強く残っています。
ここはチームの指導者にも理解をしていただかないといきませんのおで道のりは長そうです。
また、シンプルに食べている量が少ないというケースについてですが、人間の食の記憶はとても曖昧だということを覚えておいてください。
食べているつもりだけど、全然足りていないということがとても多かったりします。
まずは食事内容を記録し、見直していく必要があります。
ニシトレではこの辺りの栄養サポートも大切にしていますのでお気軽にご相談ください。
また、食べている量はしっかりあるけどなかなか身にならないというケースも多々あります。
この場合は「消化機能低下」を疑ってみましょう。
要食べたものがちゃんと体に吸収されていないということです。
消化機能についてはまた別の記事で解説していきますね。
まとめ
・身長が伸びない原因はエネルギー不足すなわち相対的エネルギー不足に陥っている可能性が高い
・対策としては運動量を減らす、見合った適切な量の食事を心がける
・消化機能に問題がないかも検査してみる